花粉が飛び始める時期
花粉症は、日本では年々かかる人が増加しているポピュラーな病気です。
花粉症にかかっている人は、1998年の段階では19.8%だったのに比較して、2008年には29.8%、さらに2019年には38.8%となっており、10年毎に約10%の増加が見られます。
花粉症の中でも特に原因とされるのはスギやヒノキの花粉で、2019年に発表された調査の結果では日本人の約3分の1に当たる38.8%がスギ花粉症と診断されています。
スギ花粉が飛び始める時期は地域によって異なりますが、東京では毎年2月半ばがおおよその目安となっています。
スギ花粉というのは前の年の夏から秋にかけての気温に左右されることが多く、気温が高くて日照時間が長ければ長いほど翌年の花粉の量が増大する傾向にあります。
花粉情報については日本気象協会のホームページで「花粉飛散情報」を見ることができますので、花粉症に悩まされている人は出かける前にチェックすると良いでしょう。
花粉症対策は自分でもできる
花粉が多く飛び交う時期には、窓を閉め切って外出をせず、誰からの訪問も受けなければ症状を最低限に抑えることは可能です。
とはいってもこれは現実的な対策ではないので、マスクなどを活用して自分でできる花粉症対策を実践することが大切です。
マスクは布製やウレタン製のものも出回っていますが、花粉を避けるためには不織布でできたマスクが一番です。
サイズが合っていないとマスクと皮膚の間から花粉が入り込んでしまうことがありますので、顔のサイズにぴったりのものを選ぶようにしましょう。
花粉が特に大量に飛び交う日などは、できれば外出を控えるのも有効な対策の一つです。
土日にショッピングに出かける予定を立てていたとしても、花粉が多いことが分かっている日は予定を変更して家でできる趣味に没頭するのも悪くありません。
晴れていて気温が高い日や、風が強くて空気が乾燥している日などは特に花粉の量が多くなりますので要注意です。
また、雨上がりの翌日なども花粉量が多くなりがちですので、気をつけましょう。
花粉は目や鼻の穴などの粘膜に付着する傾向がありますので、花粉症の時期は眼鏡をかけるといった工夫も必要でしょう。
花粉症の時期にコンタクトレンズを装着していると、アレルギー性結膜炎にかかりやすくなりますので、出来れば眼鏡に切り替えるのがおすすめです。
外出して家に帰ってきたら、うがいや手洗い、洗顔などを率先してやることも花粉症対策の一環です。
また、お肌が乾燥するとバリアが弱まって抵抗力が落ちてしまいますので、まめな保湿を行うことも忘れてはいけません。
衣類に関してもウールは花粉が付着しやすいので、出来るだけツルツルした素材のものおすすめです。