子ども

子育て中の脅し文句が子どもに与えるコワイ影響について解説

親の権威と支配のため

子供の育児で脅し文句を使ってしまうのは、親が子供への権威の誇示と、支配して強く見せようという心理が働いています。
もちろんそのような言葉を使うと、子供は言うことを聞きますが、それは母親の言葉を理解したからではなく、恐怖心が芽生えたためである、ある種の罰を与えているのと変わりありません。

脅し文句を子育てに使うのは、親が子供とのコミュニケーションの方法に問題があり、論理的な話し方が苦手である、感情がコントロールできないなどが根底にあります。
または罰を与えるような言い方をした方が、子供は言うことを聞くと、親自身が思っているのです。

こうした脅し文句を続けて使っていると、子供は自由に考えるのを止めてしまい、脅されないように行動しようとします。
それは見せかけだけを見繕い、脅し文句を受けないための、心にない行動です。
長い目で見ると子供への成長にプラスになることはなく、子供は本心を出さないようになってしまいます。
また脅し文句を使う親は、子供時代に同じように脅し文句で育てられた可能性があります。

・子供の本心を聞くようにしよう

まずは脅し文句を使って子供に言うことを聞かせようとするのではなく、子供の本心を聞くように問いかけてみましょう。
勉強しないならば何故勉強しないの?片付けしないならば何故片付けしないの?と聞いてみます。

そして子供に言うことを聞かせようというならば、勉強しようね、片付けようねと促すように言うのが一番です。
もちろん子供は、親が優しく言えば無視して聞かないということも多いかもしれません。
毎回促すだけでは子供が言うことを聞いてくれないかもしれないので、状況に応じて、脅し文句を使わず、工夫して子育てをしていくことになります。
または、子供と約束をして、守らせるのも良いでしょう。

育児でうっかり使ってしまう脅し文句

あ、言ってるかも…!? 子どもに恐怖感を植えつけるだけの「脅し文句フレーズ」6つ

・早く寝ないとお化けに連れて行かれるよ

このような言葉は、子供に強烈に怖いイメージを植え付けることとなり、おすすめは出来ません。
子供にとっては、布団に入ると、怖いお化けのイメージが膨らみ、恐怖して眠ることになってしまいます。
場合によっては、夢に出てくるかもしれません。

・片付けないと捨てるよ

片付けないと捨てるというのは、子供の物を親が捨ててしまうと言うことを意味します。
これは子供が親に対する信頼を失う結果にもなってしまい、まずは早く片付けようね、元の場所に戻そうね、などと言うべきです。

・これは毒だよ

お菓子などを子供が食べようとするときに、ついうっかり言ってしまう言葉です。
確かに保存料などは身体に良くないですが、毒と言い切るのも良くありません。
これが祖父や祖母は同じお菓子を食べているのを子供が見ると、毒を食べていると思うことでしょう。