「やってあげる」前にやり方を教えることも大事
子供はいずれ自立するものですから、幼いうちから「自立心」を育てることは子育ての中でも重要なことです。
自立心とは、自分のやるべきことや行いを自ら考えて行動に移すこと、またそのための心構えをすることです。
成長と共に自然に芽生えていくものですが、時として親の導きが必要とすることもあります。
そのような時、どのように子供と接していけばよいのでしょうか。
例えば、子供ができないこと、できても時間がかかることを代わりについやってあげてしまうことはありませんか?
手伝うだけのつもりが結局最後まで手を出してしまった、ということもあるでしょう。
子供が何かを頑張ってやり遂げようとしているのなら、上手くできなかったとしても我慢してそっと見守ってあげましょう。
時にはヒントをあげて、「こうすれば出来るかも」と教えてあげます。
またはお手本を見せてもよいでしょう。
しかし、そのタイミングも大事です。
子供がやる気を失くしてしまっては元も子もありませんから、子供の様子をよく観察してタイミングよく声を掛けてあげましょう。
何度も繰り返し挑戦していくことで、だんだん一人でも上手にできるようになっていきます。
やり方を訊かれた場合は、「この前教えたでしょ」などとは決して言わず、付き合ってあげましょう。
見守ることで自立心が生まれる
子供が今日着る服を選んでいる、明日の遠足の準備を頑張って一人でしようとしている、そんな時はひとまずは見守っていましょう。
何かのために準備をする、選ぶという行為は自立に繋がります。
親がその結果を褒めることで、子供は自信を持つこともできます。
それ以外にも、部屋が散らかっているとき「片付けなさい」と声を掛けても、「○○してから片付ける」と返してくる時があります。
子供にとっては、今夢中になってしていることがあるからそれが済んだら片付ける、というつもりなので、子供の片付ける「タイミング」を優先してあげることも大切です。
子供の事情を無視し「今やりなさい」と促してしまったら、子供が「片付ける」という意欲を失くしてしまうかもしれません。
子供が決めたタイミングで片づけをすることができたら褒めてあげましょう。
自主性を上手く引き出してあげるには
子供の自主性を引き出すコツは、親が先回りをしないことです。
自分で考える機会が得られるように、答えを先に言ったりやってしまわないように気を付けましょう。
それ以外にも、子供が思いついた事や突拍子もない発想でも「それ面白いね、やってみようか」と言って子供の考えを認めてあげましょう。
そして何より、子供を見守ることは大切ですが、守ってあげることを忘れないようにしましょう。
どうしても親の力が必要な時はあります。
最初はできなくて当たり前だと思って、必要な時は暖かい手を差し伸べる親子関係を築いていくことも大事です。